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第四章

 

産後の身体について 


 イ)動・静について                       

     妊娠・出産でダイナミックに変わったお母さんの身体やホルモンのバランスは、産後約2ヶ月
    かけて、少しずつ妊娠前の状態に戻ります
     普段はあまり動きを持たない骨盤も、お産のときに少しでも赤ちゃんが通りやすいようにと緩
    んでいたものが少しずつ戻っていきます。戻る途中で歪んでしまわないように、足を組んだり、
    横座りしたりは避けたほうが良いようです。
     産後のお母さんは気が張っているので元気にみえますが、無理は禁物です。
     赤ちゃんとの生活のペースを作っていく大切な時期なので、退院後2週間(もちろん体調によ
    りますが)は、状況が許せば自分のことと赤ちゃんのおっぱいに専念できるといいですね。夜中
    の授乳で起きる分、昼間赤ちゃんが眠っているときは一緒に休んで、体力を温存してくださいね。
     その後は体調をみながら少しずつ元の生活に戻していきましょう。
     周囲の方のサポートが得にくい場合は特に無理をしがちです。家事は上手に手を抜いて、元気
    な状態をキープできるよう心がけてみてください。
     お母さんがくたびれてしまうと、一番困るのは赤ちゃんです
     おまけに体調を崩すとおっぱいのトラブルも起こりやすくなってしまいます。
     時々、ご自身に「頑張り過ぎてない?大丈夫?」と問い掛けてみてください。
     退院後の生活に不安のある方はスタッフにご相談ください。上手な手抜き法を一緒に考えましょ
    う!


 ロ)悪露                            

     悪露は子宮の収縮に伴い徐々に減っていって、遅くとも2ヶ月くらいで止まります
     産後、安静がとれず、動き過ぎると一時的に量が増えることがありますが、増えた悪露が続く
    時は ご相談下さい。


 ハ)入浴                             

     特に問題がなければ、入浴はお産翌日からでも構いません。ただし、一番風呂で清潔なお
    湯につかりましょう。
     おっぱいの状態によっては入浴を控えたほうがいいときもあります。身体が温もると血液の
    循環が良くなり、おっぱいを張らせます。張りが強いとき等は、風邪をひかない程度に、サッ
    とシャワーで済ませたほうが無難でしょう。


 ニ)夫婦生活                          

     夫婦生活は、お母さんの心と身体が大丈夫であれば、時期はいつからでも構いません。
     時期については千差万別で産後すぐから平気な方もあれば、1〜2年は全く受け付けない方
    もあります。どちらかというと、後者の方が多いようです。これは、子育てに専念できるよう、
    自然が授けた仕組みのようです。
     お父さんにとっては長く感じられるかもしれませんが、妊娠・出産・育児と大変な役割を一生
    懸命果たしているお母さんは、なかなか余裕が持てないようです。
     お父さんは、お母さんの心と身体の準備ができるまでひたすら待ち、毎日頑張っているお母さ
    んをいたわってあげてくださいね。
     個人差はありますが、授乳中であっても、お母さんの身体のホルモンバランスが戻ると排卵が
    起こるようになります。そうすると、再びお母さんの身体は次の赤ちゃんを迎える準備ができる
    のです。排卵があるとその約2週間後には生理が起こります。お母さんは、この生理によって排
    卵があっているかもしれないということを知ることができます。
     出産後、一度も生理をみることなく、妊娠することもあり得るのです。
     夫婦生活を再開する時は、赤ちゃんがやってきてくれる時期をご夫婦で話し合いましょう。
     受胎調節の方法については外来でご相談ください。


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